北海道警は19日、稚内署刑事課の男性巡査長(31)のパソコンから、ファイル交換ソフト「Winny(ウィニー)」を通じて、約560人分の個人情報を含む捜査情報がインターネット上に流出したと発表した。
道警監察官室によると、流出したのは昨年春ごろに作成された地元の暴力団組員やその家族、知人計約400人分の氏名、住所、犯歴などの情報のほか、巡査長の友人約160人分の住所録、2件の窃盗事件の証拠品目録など。今月17日、ネット上に流出しているのが確認された。
巡査長は昨年5月、承認を受けて公務で使っていた私用パソコンを無断で自宅に持ち帰り、公務では、許可を得ていない別のパソコンを使っていた。半年後、音楽ソフトを入手するため、持ち帰ったパソコンにウィニーをインストールした。その後、ウイルスに感染したとみられる。
道警では現在、警察官、職員に対し、私用パソコンを含め、ウィニーの使用を禁止している。