北海道警は19日、稚内署刑事課の男性巡査長(31)の私有パソコンから、暴力団組員や事件の容疑者ら計約570人の個人情報や捜査資料がインターネット上に流出したと発表した。巡査長は以前公務に使っていた私有パソコンにファイル交換ソフト「Winny(ウィニー)」を導入していた。道警は、パソコンがウイルスに感染し、ウィニーを介して情報がネット上に流れたとみている。
道警によると、流出したのは暴力団組員約100人の住所や氏名、犯歴、家族構成のほか、容疑者を送検する際の書類目録、同僚の個人情報など。流出は今月17日に分かったという。
警察庁が06年3月、都道府県警に業務に使うパソコンでのウィニー使用を禁止する通達を出したのを受けて、道警も禁じた。巡査長はウィニーを同年12月に私有パソコンに導入したものの、以前に入れていた捜査資料はすべて消去済みだと思っていたという。道警は巡査長を処分する方針。
http://www.asahi.com/national/update/0419/TKY200704190299.html