インフルエンザ治療薬「タミフル」と異常行動との因果関係を調べている厚生労働省は19日、同省のホームページ上の「インフルエンザQ&A」を改め、「現段階でタミフルの安全性に重大な懸念があるとは考えていません」としていた部分を削除した。
異常行動などによる死亡とタミフルとの関係はQ&Aでは「否定的」としてきた。新しいQ&Aでは、関係は「不明」とし、10代への使用を制限した経緯や、今月4日に開いた調査会でも結論が出ていないことなどを説明している。また乳幼児、10代、成人、高齢者と年代別に4分類し、インフルエンザへの抵抗力の程度を掲載。すべての年代に対し「本剤の必要性を慎重に検討」することも呼びかけている。