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2007年04月17日(火) 11時23分

元職員に給与返還請求、5年10カ月で出勤10日 奈良朝日新聞

 奈良市と同市職員互助会は17日、病気を理由に約5年10カ月の間に10日しか出勤しなかった市環境清美部の元職員中川昌史被告(43)=懲戒免職、職務強要罪で公判中=を相手取り、病気休暇・休職中に支払った給与など計約2297万円の返還を求めて奈良地裁に提訴した。

 訴状によると、中川被告は01年1月〜06年10月、多発性神経痛、過敏性腸症候群など10の病名で計71通の診断書を市に提出。計48回の病気休暇・休職を取ったとされる。だが、この間、市と部落解放同盟との協議に20回にわたって出席。市役所にも度々出入りし、実質的に被告が経営する建設業の営業活動をしていたとし、不法に給与などを受け取ったとして返還を求めた。

 市側は昨年末、中川被告に返還を求める催告書を送ったが、返還期限の2月15日までに支払いがなかったという。

http://www.asahi.com/national/update/0417/OSK200704170019.html