愛媛県愛南町の真珠養殖販売会社「キュート」が全国の主婦らに真珠養殖事業への投資話を持ちかけ、配当金が滞っている問題で、同社社長(64)らが違法に金を集めた疑いが強まったとして、愛媛、宮城など6県警の合同捜査本部は17日、茨城県笠間市の社長宅や同社など9都県の計51か所について、出資法違反(預かり金の禁止)容疑で捜索を始めた。
同社は39都道府県の約2500人から総額約50億円を集めたとみられ、捜査本部は契約資料を押収し、「真珠商法」の実態解明を急ぐ。
調べでは、社長らは金融業の許可がないのに、2003年11月ごろから「真珠アクセサリーを1口100万円で購入すると、真珠養殖事業に投資でき、約20万円の配当をつけて返金する」と、6県の主婦ら計12人から2295万円を集めた疑い。
これまでの調べでは、同社は出資者から元本保証したうえで、ローン契約などをさせたが、05年夏ごろから配当金が滞り始め、集めた約50億円の大半で配当金が未払いとなっている。愛媛県警に昨年1月ごろから相談が相次いでいた。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070417i104.htm?from=main1