スーパー大手イオンは16日、全国の店舗で1年間に使うレジ袋を10年度までに8億4000万枚減らし、現時点で見込んでいる使用量の半分に減らす目標を掲げた。環境省と結んだ「循環型社会の構築」に向けた協定に盛り込んだ。自主協定のため強制力はないが、同省は同社の取り組みをPRするなどの支援をする。
現在のイオンのレジ袋使用量は年約11億枚で、全店平均のマイバッグ持参率は約15%。このままだと10年度にはレジ袋が16億8000万枚に増える見込みだが、マイバッグを50%以上にして半減させる目標を設定した。今年1月から京都市の店舗で始めたレジ袋有料化も全国展開。有料化の収益をリサイクル推進などの環境保全活動に使う。有料化した店では80%以上のレジ袋削減を目指す。
この日、同省で開かれた調印式で若林環境相は「大変意欲的な取り組み」と評価。イオンの岡田元也社長は「レジ袋削減が、お客様と直接行動をともにできる環境保全活動。環境省との協定でより理解が得られるだろう」と話した。
同省が企業と結ぶ同種の自主協定は昨年9月のローソン、モスフードサービスに続き3社目。