2007年04月16日(月) 18時33分
<アイフル訴訟>連帯保証人は無効 70代男性の訴え認める(毎日新聞)
大手消費者金融の「アイフル」(京都市)の融資を巡り、目と耳が不自由な高知県の70代男性が、不当に連帯保証人にさせられ、取り立てを受けたとして、同社を相手に契約無効と110万円の慰謝料などを求めた訴訟は16日、高知地裁(新谷晋司裁判官)で和解が成立した。慰謝料は認められなかったが、連帯保証債務が存在せず、担保の抹消手続きを取るとの内容で、男性の訴えがほぼ認められた。
訴状によると、男性は00年8月、娘の元夫が320万円の融資を受ける際、同社と自宅を担保にした連帯保証契約を締結。しかし、男性は通常の声量での会話は困難で、同社社員は事情を知りながら、契約させた。さらに、元夫の返済が滞った05年6月以降、「年金で払え」などと再三言われ、平穏な暮らしを侵害されたとして慰謝料を求めていた。
アイフル広報部は「債務者や原告の事情を考慮し、早期に円満に解決するため和解した」とコメントしている。【米山淳】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070416-00000055-mai-soci