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2007年04月15日(日) 03時05分

当直として単独勤務、研修医9人が違法バイト…兵庫医大読売新聞

 兵庫医大病院(兵庫県西宮市)の臨床研修医9人が研修期間中、別の病院で少なくとも計46回にのぼりアルバイトをしていたことがわかった。

 2004年度から施行された新医師臨床研修制度で研修医のアルバイトが禁止されてから、多数の違反が判明したのは初めて。

 厚生労働省近畿厚生局は「研修医の管理が不十分」として昨年、兵庫医大病院に厳重注意していた。

 同省によると、研修医は国家試験に合格して医師免許を持っているが、指導医の管理下でなければ診療行為を行えない。ところが、9人はアルバイト先で当直医などとして1人で勤務していた。

 兵庫医大病院によると、9人は研修2年目だった05年7〜12月、神戸市、岡山市などにある12の民間病院と診療所で夜間当直や休日の日直などをしていた。うち1人は3病院で計25回の当直を重ね、別の1人は4病院をかけもちしていた。

 報酬は当直で1回3万〜8万円。院長らと連絡できる態勢はとられていたが、医師は院内に1人だけだった。

 民間病院への保健所の立ち入り検査で発覚。兵庫医大病院が全研修医76人を調べ、9人が事実を認めた。

 9人の多くは「研修後に入る予定だった兵庫医大病院の医局の上司から頼まれた」と説明したが、兵庫医大病院は依頼者を特定せず、調査を打ち切った。医師法に罰則規定はなく、9人は口頭注意だけで、昨年3月に研修を修了した。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070415i301.htm