ガス機器メーカー「ハーマンプロ」(大阪市)は12日、同社製の家庭用食器洗い乾燥機2機種で発火、発煙など計185件のトラブルがあり、経済産業省にリコールを届け出たと発表した。
問題の機種は2000年8月から02年4月までに製造された「FB4503」と「FB4504」で、松下電工や大阪ガスなど5社のブランド名で販売した製品も含め計1万9528台。13日から部品を無償交換する。
同社は危険性に気づき、02年5月に仕様変更したが、製品の自主回収やリコールはしていなかった。西端雄二社長は「当時、発火に至る危険性はないと判断した。今考えると甘かった」としている。
同社によると、01年10月から今年2月にかけて発火事故が1件、発煙事故が15件あり、03年10月には東京都内の民家で食器洗い乾燥機から発火し台所の一部が焼けた。機器の作動を制御する電装基板についたコネクターの接触不良で、電流が通りにくくなって発熱する可能性があるという。
リコールの問い合わせ先電話番号は、大阪ガス販売分は0120・0・94817、他は0120・24・8663(ハーマンプロ)へ。