ハーマンプロ(大阪市)は12日、同社製の食器洗い乾燥機に不具合があり、計1万9528台を無料点検・部品交換(リコール)すると発表した。01年春以降に煙が出るなどのトラブルが185件発生し、うち03年10月の1件はキッチンの棚などが焼ける火災(東京都)になったという。
対象機種は、00年8月〜02年4月に製造した「FB4503」と「FB4504」。いずれもシステムキッチンに組み込むタイプで、ハーマン、クリナップ、松下電工、東建ナスステンレス、トーヨーキッチン&リビング、大阪ガスのブランドで販売された。
同社によると、食洗機を制御する基板の部品が接触不良で発熱するのが原因という。02年春ごろには発煙する可能性を確認したが、出火には至らないと判断してリコールを実施しなかった。03年の火災後も、出火原因が正確にはわからなかったためリコールをしなかったという。神戸市内で記者会見した西端雄二社長は「より早い時期に点検に踏み切るべきだった。お客様に申し訳ない」と話した。
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