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2007年04月12日(木) 16時05分

日航偽造優待券1000枚超、首都圏の金券店に出回る読売新聞

 日本航空の株主に配布される航空運賃の優待割引券の偽造券10枚が10日、東京都千代田区内の航空券販売店に持ち込まれていたことがわかった。

 首都圏の金券ショップには今月に入って、偽造とみられる1000枚以上の割引券が持ち込まれていたことも判明しており、警視庁丸の内署などで関連を調べている。

 同署などによると、10日昼ごろ、千代田区有楽町の日本航空子会社の航空券販売会社「JALプラザ有楽町」を訪れた男性が割引券10枚を示し、「本物かどうか見てほしい」と申し出た。従業員が調べると、紙質や色合いから偽造と判明。同署がこの男性から入手経路など詳しい事情を聞いている。

 また、全国の金券ショップなどで作る「日本防犯・ブロードバンド連合会」(港区)によると、今月に入って、首都圏の金券ショップに35歳ぐらいの男が訪れ、割引券1000枚以上を換金しようとしたが、券面の文字がつぶれていることなどから、不審に思った店員が「偽造ではないか」と指摘すると、男はそのまま持ち帰ったという。

 日本航空の偽造割引券は昨年10〜11月、同プラザに5枚持ち込まれたほか、関西地方でも数百枚が出回った。日本航空によると、今回出回っている偽造券とは特徴が違うという。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070412i107.htm