大阪府岸和田市は11日、01年4月〜04年6月に同市流木町の市立斎場で火葬された死者やその遺族など計1万310人分の個人情報が、ネット上に流出したと発表した。斎場の男性職員(46)が仕事で使っていた私有パソコンが壊れ、捨てようと屋外に放置していたところ、何者かに盗まれたとみられる。パソコンには04年7月以降の火葬情報も記録されていたとみられ、今後、さらに多くの情報が流れ出す可能性もあるという。
同市によると、流出したのは火葬された死者の名前や年齢、住所、死亡日などが書かれた「葬送表及び燃料使用日報」など5種類のデータ。死産児を火葬した父母の名前などが書かれたものもあった。
同市によると、職員は上司の許可を得て、01年から私有パソコンを仕事で使用。05年12月に動かなくなったため、06年1月に斎場事務所裏の屋外に段ボールに入れたまま放置していたところ、同年夏までになくなっていたという。
同市の出口修司副市長は会見で「情報管理が徹底されず、不安や心配をかけて申し訳ない」と陳謝。職員の処分を検討すると同時に、今後は私有パソコンを仕事に使わない方針を明らかにした。
http://www.asahi.com/national/update/0411/OSK200704110061.html