2007年04月10日(火) 15時02分
映画:「マリと子犬の物語」撮影順調に進む 長岡ロケに市民300人参加 /新潟(毎日新聞)
中越地震の被災地で犬の親子が生き延びた実話を基にした映画「マリと子犬の物語」の撮影が順調に進んでいる。このほど長岡市内であった公開ロケには市民約300人もエキストラとして参加。船越英一郎さんら出演俳優は「震災の記憶をきちんと受け継いでいける作品にしたい」と話す。
地震が起きた日の朝に3匹の子を産んだ旧山古志村(同市)の雌犬マリが、全村避難で飼い主が去り、餌もない被災地で、子犬を守り抜いたストーリー。
実話は「山古志村のマリと三匹の子犬」(文芸春秋)名で絵本化された。日本テレビと東宝が県と長岡、三条両市の協力で5月初旬まで両市内で撮影を続けている。12月の上映を目指す。
7日に県立長岡高で行われた公開ロケは、マリと子犬が救出されるシーン。山古志の住民を実際にヘリで搬送した自衛隊のパイロットらも群馬県内の基地から飛来して、裏方を務めた。
マリの飼い主で、長岡市陽光台の仮設住宅に住む五十嵐豊さん(41)は「映画が、人々が山古志に来るきっかけになればありがたい。復興には長い時間が必要という現状を見てもらうことが、災害を風化させないすべになる」と話し、ロケを見守った。【根本太一】
4月10日朝刊
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070410-00000213-mailo-l15