福岡県警捜査1課と北九州水上署は7日、ツーショットダイヤルで誘い出した北九州市の会社員男性(28)を襲い、現金を奪おうとしたとして、山口県下関市などに住む19〜16歳の少年4人と15歳の少女2人を強盗未遂容疑で逮捕した、と発表した。
襲撃の約1週間後、少女とツーショットダイヤルで連絡を取っていた福岡県飯塚市の会社員男性(当時30歳)が行方不明になり、水死体で見つかる事件があり、6人の一部が男性と接触したことを認めているため、県警は男性が死亡した経緯についてグループが事情を知っているとみて追及する。
調べによると、1月21日未明、当時中学生だった少女1人がツーショットダイヤルで北九州市の男性を誘い出し、JR小倉駅前で男性の車に乗った。少女は男性に「門司港レトロ地区に連れて行って」と頼み、現地で待っていた他の5人が車の窓ガラスを金属棒でたたき割るなどして金品を奪おうとした疑い。
一方、飯塚市の男性は1月27日、職場の同僚らに「出会い系で知り合った女に会いに行く」と言い残して出掛け、行方がわからなくなった。同月30日、門司港付近の路上で男性の車が発見され、男性は2月16日、約16キロ離れた山口県山陽小野田市沖で遺体で見つかった。司法解剖の結果、死因は水死だったが、顔に殴られたようなあざがあった。
車内に残されていた携帯電話に、ツーショットダイヤルで今回逮捕された少女と連絡を取り合った履歴があり、県警はグループが誘い出したとみている。
6人は遊び仲間で、少女2人は当時中学3年生だった。少女らは逮捕容疑について「遊ぶ金欲しさで、ツーショットダイヤルで誘った男から金を奪う『援助交際狩り』を計画した」と供述しているという。