2007年04月08日(日) 22時29分
<都知事選>石原氏が大差で3選 浅野氏ら及ばず(毎日新聞)
8日に投開票された東京都知事選は、現職の石原慎太郎氏(74)が、前宮城県知事の浅野史郎氏(59)らを圧倒して3選を果たした。
現職の石原慎太郎氏(74)と前宮城県知事の浅野史郎氏(59)の事実上の一騎打ちは、石原氏が自民・公明、浅野氏が民主・社民の実質支援を受けた。浅野氏は初め政党色を薄める選挙戦を目指したが、終盤は与野党の代理戦争の様相となった。
結果は石原氏の圧勝。石原氏は昨年後半から都文化事業への四男登用や高額な海外出張が強い批判を浴びた。守勢に立たされることが予想されたため、実績を強調し「強いリーダー」像を打ち出す一方、反省を連発して「傲慢(ごうまん)イメージ」の払拭(ふっしょく)に努めた。自民党を「友党」と称し、初めて全面支援を受けたのは危機感の表れだった。
浅野氏は五輪招致反対などを打ち出し、反石原票の取り込みを狙った。当初は「市民一人一人が参加する勝手連選挙」を目指したが、終盤は一転して民主党との一体感をアピール。しかし「石原氏に勝てる党独自候補」の擁立を目指してきた同党都議団は最後まで盛り上がりを欠いた。
共産推薦の吉田万三氏(59)は同党支持層を固めたが、及ばなかった。【夫彰子】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070408-00000075-mai-pol