今夏の参院選へと続く政治決戦の第一幕、統一地方選前半戦の開票が8日夜行われ、13都道県知事選のうち、東京都知事選で自民・公明両党が実質支援する現職の石原慎太郎氏(74)が当選した。民主・社民両党などが実質支援する元宮城県知事の浅野史郎氏(59)らとの激しい「首都決戦」を戦い、3選を決めた。
当選を確実にし、万歳する石原慎太郎氏(左)=8日午後9時すぎ、東京・新橋で今回の知事選では、東京のほか、北海道、岩手、神奈川、福岡の5都道県で、自民、民主の2大政党がそれぞれ推薦や実質支援する候補が激突。民意の行方が注目されたが、東京、北海道、福岡では自民、岩手、神奈川では民主が推薦や実質支援する候補が当選を決めた。
北海道は、現職の高橋はるみ氏(53)が、無所属新顔の荒井聰氏(60)らを破った。
神奈川県では、現職の松沢成文氏(49)が、無所属新顔の杉野正氏(48)らを破った。
福岡県は、現職の麻生渡氏(67)が、無所属新顔の稲富修二氏(36)らを破った。
5人が立候補した岩手県では、元衆院議員で無所属新顔の達増拓也氏(42)が、無所属新顔の柳村純一氏(56)らを破った。
ほかの知事選は、福井県が西川一誠氏(62)、三重県は野呂昭彦氏(60)、徳島県は飯泉嘉門氏(46)、佐賀県は古川康氏(48)、大分県は広瀬勝貞氏(64)の各現職が当選を決めた。
また、奈良県は荒井正吾氏(62)、鳥取県は平井伸治氏(45)、島根県では溝口善兵衛氏(61)の各新顔が当選を決めた。
一方、4政令指定市長選のうち、浜松市で無所属新顔の鈴木康友氏(49)が初当選を確実にした。札幌市は上田文雄氏(58)、静岡市は小嶋善吉氏(59)、広島市は秋葉忠利氏(64)の各現職がそれぞれ当選を確実にした。
44道府県議選、15政令指定市議選でも開票が進んでいる。
http://www.asahi.com/politics/update/0408/TKY200704080111.html