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2007年04月07日(土) 20時01分

米グーグル、日大に専用メールサービス無料提供朝日新聞

 インターネット検索サービス大手の米グーグルが今月、学生数最多の日本大学に専用メールサービスの無料提供を始めた。学内のメールシステムを統一して運用費を減らしたい日大と、利用者のすそ野を広げたいグーグルの思惑が一致。国内の教育機関がグーグルのサービスを統一的に採用するのは初めてという。

グーグルが提供する日大専用メールサービス「NUメール」の画面(日本大学提供)

 提供するのはメールのほかスケジュール管理、ワープロ、表計算などができるソフト。学生は専用IDを使い、大学や自宅のパソコンから教授や友人との連絡やリポート作成ができる。日大はまず商、芸術など7学部の約3万人にIDを配布。将来的には全14学部などの約10万人に配り、卒業生向けのメールシステムも移行させる方針だ。

 日大は学部、短大、研究機関などが各地に分散し、各組織が異なるメールシステムを使っていたため、性能に差があったり、運用費がかさんだりしていた。グーグル導入で年間約2億円の運用費を削減できるうえ、機能なども随時改良され、常に最新のサービスを提供できると判断した。

 グーグルは様々なウェブサービスを無料提供して利用者を増やし、検索結果やメール画面につく広告から収入を得るビジネスを展開。教育機関への提供は昨年からで、米アリゾナ州立大などが導入した。画面への広告の有無は各教育機関の選択に任せているが、長期的に利用者が広がる利点が大きいとみている。

http://www.asahi.com/business/update/0407/TKY200704070205.html