今年12月に生誕80年を迎えるプミポン国王への祝賀ムードが続くタイで、「不敬な言動」に目を光らせている政府が4日、国王の顔に細工をした動画を掲載したウェブサイトへのアクセスを遮断した。
問題の動画は、先月末に米国の動画投稿サイト「ユーチューブ」に掲載された。タイの国歌をバックに、国王の顔に落書きをした映像などが44秒にわたって流れる。動画の存在を知った政府は「国王への侮辱だ」として、同サイトを傘下に置くグーグルに削除を求めたが拒否されたため、4日にタイ国内からアクセスできないようにした。
ユーチューブはタイ国内でも愛好者が多く、所管の省庁には問い合わせが殺到したが、政府側は「問題の動画が削除されるまで措置は解かない」とし、画像をダウンロードした場合は「法的措置をとる」と警告した。
http://www.asahi.com/international/update/0406/TKY200704050439.html