能登半島地震で被災した民家からたんすを盗み出そうとしたとして、石川県警輪島署は5日までに、建造物侵入と窃盗未遂の容疑で、東京都練馬区土支田、自称・建築業(50)を逮捕した。「古道具の店が被害に遭ったという報道を見て来た」と話しているという。
調べでは、容疑者は4日午前10時半ごろ、地震で空き家となっていた同県輪島市内の民家に侵入し、飾りだんす(時価50万円相当)を運び出そうとした疑い。家を所有する漆器販売業の男性(64)に発見され、たんすを置いてワンボックスカーで逃走した。
男性が同署に通報。県警が緊急配備を敷き、七尾市内の国道で七尾署員が同容疑者の車を発見し、緊急逮捕した。
容疑者が盗もうとしたのは、直径85センチの大きな切り株を使った飾りだんす。家は男性が知人に貸していたが、地震で半壊し誰も住んでいなかった。
ZAKZAK 2007/04/05