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2007年04月05日(木) 08時01分

黒川氏 妻・若尾文子との「銀恋」断念…8日都知事選スポーツ報知

 女優の若尾文子さん(73)が4日、都知事選(8日投開票)に立候補している夫の黒川紀章氏(72)の応援に駆けつけた。都内で行われた集会で壇上に立った若尾さんは「孤軍奮闘している黒川紀章を見るに見かねて、一緒に参りました」と訴え、手を握り合うなどラブラブっぷりをアピール。しかし予定されていた石原裕次郎さんの名曲「銀座の恋の物語」のデュエットはキャンセルとなってしまった。
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 早朝の調布グリーンホールにオレンジ色のスーツ姿で若尾さんは駆けつけた。「孤軍奮闘している黒川紀章を見るに見かねて、一緒に参りました」−。さらに文京シビックホールでは白のスーツに“お色直し”。集会の場所は2か所のみ、わずか1分足らずのあいさつだったが、夫への思いは十分に伝わった。

 1日までル・テアトル銀座で舞台「セレブの資格」に出演していた若尾さん。「足はくじくは、声つぶすはで散々」だったが、この日は夫としっかり手を握り合った。黒川氏も「あんまり手をつなぐということはないんですが…」とニンマリだ。

 黒川氏と若尾さんが結婚したのは83年。テレビ番組での共演がきっかけだった。その時、黒川氏に「君の美しさはバロックだ」と口説き落とされてしまった若尾さん。今でも必ず夫のために手の込んだ朝食を作り続けているという。

 そんな黒川氏と若尾さんだが、2人そろって舞台にあがり“共演”するのは、結婚式やパーティーを除けば初。しかし予定していた石原裕次郎さんの名曲「銀座の恋の物語」のデュエットはキャンセルとなった。黒川氏の事務所によると、都選挙管理委員会からのアドバイスを受け、事務所の判断で取りやめたという。

 都選管では「聞きに来た人を楽しませる利益供与にあたるおそれがある」と黒川氏サイドに伝えたという。今回の選挙戦では、浅野史郎氏が集会でエルビス・プレスリーの曲を踊りながら熱唱しているが、都選管では「浅野氏から問い合わせがあれば同じアドバイスをした。利益供与にあたるかどうかは、警察が判断すること」としている。

 デュエットがなくなったことに「私、歌ダメなんです。良かった」とほっとした様子の若尾さん。これまで「知っちゃうと、いてもたってもいられなくなるので、都知事選に関するテレビや新聞の報道は一切見なかった」という。集会後は「少しは協力できたかな」と笑顔をみせた。選挙最終日の7日も夫と都内をかけずり回る予定だ。

 ◆奔放発言たたり!?防弾チョッキ着用

 妻の応援で、この日の黒川氏の舌はいつにもまして滑らかだった。

 とかく話題の赤坂の議員宿舎は、2人が住む自宅マンションに隣接。マンションの理事長を務めているという黒川氏は「あの議員宿舎は南側に建っていて、どうすることもできない。テレビも見えないし、太陽を奪われた」と絶叫した。

 また何かと因縁が伝えられるという建築家の安藤忠雄氏については「僕の弟子」としながら「仕事がないから石原のまわりをウロウロしている」と、半ば八つ当たり気味に話した。

 さらにニックネームとして名乗っている「下町のナポレオン」については、本家?の焼酎「いいちこ」を製造する社長から電話があり「宣伝をしてくれるのはいいが、石原派が飲まなくなったら困るから、あんまり言わないで」と懇願されたと明かした。

 だが、こうした奔放な発言がたたったのか警視庁から「この3日間が危ない」と物騒な連絡を受けたという。この日は銀座で購入したという防弾チョッキを着用して集会に臨んだ黒川氏。「都民のために命をささげたい」と話した。

 ◆東京都知事選立候補者(届け出順)山口節生(57)不動産鑑定士(諸新)吉田万三(59)元足立区長(無新)=共産党推薦=外山恒一(36)路上演奏家(無新)石原慎太郎(74)東京都知事(無現)=自民、公明支援=浅野史郎(59)前宮城県知事(無新)=民主、社民支援=黒川紀章(72)建築家(諸新)ドクター・中松(78)発明家(無新)高橋満(61)タクシー運転手(無新)佐々木崇徳(64)元警察官(無新)桜金造(50)タレント(無新)高島龍峰(71)易学者(無新)内川久美子(49)風水研究家(無新)鞠子公一郎(33)元証券マン(無新)雄上統(65)作家(無新)

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