【アスンシオン=中島慎一郎】南米パラグアイで邦人2人を含む4人が誘拐された事件で、被害者の太田洪量(ひろかず)さん(62)が経営する首都アスンシオンの土地管理会社「ビクトリア」の関係者は3日、太田さんから同日午前6時半(日本時間同日午後7時半)ごろ、同社幹部に対し、4人の無事を伝える電話があったことを明らかにした。
同社の青木賢次郎総務部長(60)によると、3日までに犯人グループから3度にわたり身代金要求の電話が同社にあった。要求金額は15万ドル(約1800万円)以上に上っており、同社の幹部3、4人が犯人との交渉にあたっているという。
一方、現地報道によると、犯人グループは3人組とみられ、警察当局はすでに居場所をほぼ特定しているという。