【ロンドン=中村宏之】英音楽大手EMIグループは2日、楽曲にコピー防止技術をつけずに配信するサービスを開始すると発表した。
5月から米アップルの音楽配信サイト「iチューンズ・ストア」に対してデジタル著作権管理(DRM)と呼ばれる技術を外した楽曲の提供を始める。EMIが保有する楽曲のうち、デジタル配信可能なものはすべて対象となる。
違法な複製を防止するDRMは配信業者やレコード会社の間で互換性に乏しく、iチューンズで購入した曲はアップルの携帯プレーヤー「iPod(アイポッド)」でしか再生できないなど、消費者が好みの再生機を利用できない状態が続いている。
このためアップルのスティーブ・ジョブズ最高経営責任者(CEO)は、音楽配信からDRMを除去することが消費者利益につながると訴えていた。
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20070402i317.htm