フジテレビ系で放送された情報番組「発掘!あるある大事典2」のデータ捏造(ねつぞう)問題で、番組を制作した関西テレビ放送(大阪市)は3日、千草宗一郎社長(63)が同日付で辞任し、取締役に降格、後任に片岡正志常務(62)が4日付で昇格する人事を正式に発表した。
千草社長は3日夜の記者会見で「視聴者の皆様にご迷惑をかけ、誠に申し訳ない」と陳謝した。問題発覚から2か月余り経過してからの辞任となったことについては、「問題が発覚した当初から経営責任の取り方を考えてきたが、再発防止体制の確立と検証番組づくりを優先した」と釈明した。
また、取締役にとどまることについては、片岡氏が「2か月間、再発防止体制づくりを進めた千草氏の力を借りたいとお願いした」と述べた。
フジテレビ出身の出馬迪男(いづま・みちお)会長(70)は留任する。社内処分として全役員が今年6月の賞与全額を返上するほか、出馬会長、角和夫代表取締役(阪急阪神ホールディングス社長)とコンプライアンス(法令順守)担当の山本紘専務の3人が役員報酬の20%を3か月間、返上する。
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20070403i114.htm