経済産業省は3日、消費経済審議会(経産相の諮問機関)の製品安全部会で、来年4月以降に製造・輸入する調理用ガスコンロについて、噴きこぼれで炎が消えたり、天ぷら油を消し忘れたりした際、自動的にガスを止める安全装置の搭載を義務づける方針を報告し、承認された。近くガス事業法の施行令などを改正する。
調理用ガスコンロを原因とする住宅火災は年間約5000件にのぼる。経産省では、安全装置の義務化で火災は大幅に減らせるとしている。現在、ガスコンロへの安全装置の装着は、メーカーなどの自主的な取り組みに任されている。
家庭用では6割に安全装置が付いているとされるが、三つあるバーナーのうち一つにしか付いていないという機種が多い。