「撃たれて、けがをした」と暴力団関係者が１１０番通報（朝日新聞）

2007年03月31日(土) 11時08分

　３０日午後１０時半ごろ、仙台市青葉区大町２丁目のマンション「エスパシオ大町ＩＩ」で「拳銃で撃たれて、けがをした」と撃たれた本人から１１０番通報があった。宮城県警が調べたところ、マンションの非常階段などに、背中や右足太ももを拳銃で撃たれたと見られる若い男性２人がおり、重傷だが命に別条はないという。

　調べでは、２人は２８歳と２３歳の住吉会系暴力団関係者とみられ、マンション３階の組関係者宅を訪れようとしたところ、部屋の前にいた２人組の男に発砲されたと話しているという。２人組はともに３０歳くらいで、発砲後、黒っぽい乗用車で逃走したという。

　仙台市内では２６日未明に、市中心部の商店街で飲食店経営をめぐり暴力団同士のトラブルがあり、２９日夜には住吉会系組員の５０代の男が山口組系組員を包丁で刺し、銃刀法違反容疑で現行犯逮捕された。

　県警では、発砲が暴力団同士の抗争の可能性もあると見て、殺人未遂事件として捜査している。　現場はＪＲ仙台駅から約１．５キロ離れた、マンションや商店が並ぶ市中心部。