関係者によると、国際水連が発表した「異常値を示す分析結果」という表現の場合、検体が本人のものと確認されるなどの手続きを終えれば、陽性となるケースが多い。
日本の上野広治監督は「デビュー当時から知っている。意外だ。嫌な話」と驚いた。カナダのラフォンテーヌ・ヘッドコーチも「本当に驚きだ。彼は水泳界にとどまらない親善大使だ」と困惑した表情を見せた。
ソープ氏は1999年に男子自由形で世界新を連発した後「禁止薬物を使用しているのでは…」とうわさされたが、これまで数多く受けた検査はすべて陰性だった。
水泳大国のオーストラリアはドーピング対策にも厳格に取り組んできた。今回の疑惑は地元開催の世界選手権の評価にも影響しかねず、国際水連の古橋広之進副会長は「イメージダウンになった。困った」と顔をしかめた。(共同)