金融改革プログラムは05年4月、金融再生プログラムの後継としてスタートした。前身の再生プログラムは竹中元金融相の肝いりで02年10月に策定され、金融システム不安の解消が最大の目標。再生プログラムに沿って、04年度末までに大手行の不良債権比率を半減させるなどの「荒療治」が実行された。
改革プログラムは、不良債権処理が一段落した後の金融行政のあるべき姿を提示。消費者保護の重視を旗印に、金融商品を横断的に規制する金融商品取引法の制定や、保険販売の透明性の向上といった政策を後押しした。
金融庁政策課は「200項目以上あった(プログラムの)課題はほぼ達成し、網羅的に目標設定する手法の役割は終わった」としている。