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2007年03月31日(土) 03時43分

個人情報を不正取得、クレジット2社に初の勧告 経産省朝日新聞

 クレジット会社の「ソニーファイナンスインターナショナル」と「UFJニコス」(いずれも東京都)の従業員が、社内の端末から無断で信用情報機関に照会し、第三者に債務残高などの情報を渡していたとして、経済産業省は30日、2社に対し、個人情報保護法に基づき是正勧告した。同省や会社側の説明によると、流出は計約1700人分にのぼる可能性があるという。同法によるクレジット会社への勧告は初めて。2社とも、警察に被害相談をしているという。

 経産省や会社側の説明によると、ソニーファイナンスでは、06年8〜10月、「カスタマーセンター北海道」(札幌市)に勤務していた契約社員や派遣社員の女性4人が、クレジット各社の顧客データを集約している2つの信用情報機関にアクセス。少なくとも24人分の住所、氏名や債務残高などを紙に打ち出して、第三者に渡していたという。同社は「聞き取り調査の最中だが、1千人分を超えるとみている」と話している。

 また、UFJニコスでは04年3月〜今年3月、「西関東管理部」(東京都立川市)の50歳代の男性嘱託職員(23日に懲戒解雇)が、同様に信用情報機関にアクセスし、紙に書き出して知人に渡したという。

 同社の端末の記録には、男性が情報を取得しようと入力した人名は3年間で計673人分あったが、実際に流出した数は不明だという。

http://www.asahi.com/national/update/0331/TKY200703310002.html?ref=rss