2007年03月30日(金) 13時54分
米議会上院、下院に引き続きイラク駐留米軍部隊の撤退期限盛り込んだ法案可決(フジTV)
イラク駐留アメリカ軍をめぐり、アメリカ議会上院は29日、下院に引き続き、部隊の撤退期限を盛り込んだ法案を可決した。
大統領の拒否権を前にして、法案が実際に成立する見込みはないが、上下両院での撤退法案の可決は、政権にとって新たな圧力となる。
議会上院で可決された法案は、イラクなどの戦費に920億ドルの支出を認める一方、2008年3月末を撤退の「目標」とするという条項を盛り込んでいる。
下院でも先週、2008年8月末を撤退期限とする法案が可決され、今後、両院が調整するが、ブッシュ大統領は、提出されれば、拒否権を行使する意向を繰り返している。
ブッシュ大統領は「イラクにいる司令官の手足を縛り、兵士に資金を送らない法案には拒否権を行使する」と述べた。
政権側は、戦費の支出が4月中旬までに認められないと、現地部隊の資金が底を突き始め、作戦に支障が出ると主張し、世論に「民主党は駐留兵士を見放している」と訴えて、撤退期限を取り下げるよう迫る構え。
しかし民主党からは、戦費の実際のデッドラインは6月近くだと反発する声も出ていて、ホワイトハウスと議会の激しい攻防が続くとみられる。
2007/03/30 13:54
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