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2007年03月30日(金) 06時05分

アラブ首脳会談 占領地からの撤退と関係正常化を交えた「包括和平案」を承認し閉幕フジTV

パレスチナ問題などをめぐる諸問題を話し合ってきたアラブ首脳会談は29日、イスラエルの占領地からの撤退を条件に、アラブ諸国との関係を正常化する「包括和平案」を承認し、閉幕した。
アメリカ主導の中東政策が行き詰まりを見せる中、アラブ主導で打開策を示すことができるのかが注目された今回のサミットでは、久しぶりにアラブ諸国の総意として、包括和平案を採択することができた。
和平案は、2002年にサウジアラビアが提唱した「ベイルート宣言」を継承するもので、イスラエルが占領するヨルダン川西岸などから完全撤退することを条件に、アラブ諸国との関係を正常化させるというもの。
しかし、2002年に提唱されたときの内容以上に、どのように具体化していくかなどの詳細には触れられていない。
パレスチナのエラカット交渉担当者は、「包括的で永続する平和を求めている。平和こそ戦略的選択だ。イスラエルは、交渉を始める前から結果を求めるべきではない」と述べた。
中東和平が停滞する中、少ないチャンスをどのように生かすのか、国際社会とパレスチナ、イスラエル双方の真剣な取り組みがなければ、今回の和平案も結果的に提唱されたという事実だけで、何の進展も期待できない。
highlow highlow 2007/03/30 06:05

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