県議選が30日、告示される。選挙区再編、定数削減後初めての選挙で、今のところ、定数48に対し75人が立候補を表明している。議席増を狙う自民、民主、共産、社民、議席維持の公明、さらに政党支援を受けない無所属候補もいる。
自民(現有議席15)は推薦を含め19人を立てた。県北・沿岸部で議席確保を目指し、定数が多い奥州、一関では新顔や元職を擁立。花巻では議席奪還を狙う。玉沢徳一郎・党県連会長は「国とのねじれた関係を修復し、岩手の再建を図る重要な選挙」とした。
民主(同20)は推薦を含め32人を擁立。過半数確保を目指し、奥州選挙区では定数と同数の5人を立てるなど積極的だ。工藤堅太郎・党県連代表は「格差を解消し、岩手が直面する危機を希望に変える重要な選挙。人々に痛みを押し付ける政治を変える」とした。
公明(同1)は現有議席の維持を目指す。嶋貫尚・党県本部幹事長は「連立与党のパイプを生かし、生活現場主義に徹する」とした。
共産(同1)は4人を擁立した。菅原則勝・党県委員長は「複数議席実現に全力をあげる。県政に福祉の心を取り戻す」とした。
社民(同2)も4人を擁立。小原宣良・党県連合代表は「あらゆる面で格差が拡大する社会となっている。庶民の『痛み』がわかる県政を築く」とした。
また、無所属の立候補予定者のなかには政党推薦を受けないケースもある。無党派の無所属候補が、どれだけ支持を得られるかに注目が集まる。
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