県議選(定数88)と福岡市議選(定数63)は30日告示され、統一地方選の前半戦が本格化する。すでに始まった知事選とともに4月8日に投開票される。夏に参院選を控えた12年に1度の「選挙年」で、各政党の動きも活発化。政党幹部に目標や意気込みを聞いた。
自 民 産業振興にも配慮
江口吉男・県連幹事長 県議選公認46人の全員当選を目指す。責任政党として少子高齢化対策や教育、福祉などに力を入れて取り組んでいることを訴えたい。県の自動車生産150万台構想を支えると共に、第1次産業の振興にも目を向ける。
公 明 参院選へ完勝目標
森下博司・県本部幹事長 夏の参院選の前哨戦と位置づけ、県議選と福岡市議選の公認計23人の完勝が目標だ。乳幼児初診料の無料化を実現した福祉や、いじめ対策に力を入れる教育を重点施策として訴えたい。道州制の実現にも力を尽くす。
社 民 地域社会再生訴え
豊島正章・県連幹事長 社会のいたる所で格差が広がり、自治体財政は追いつめられ、地方はかつてない危機に陥っている。県議選と福岡市議選で公認、推薦した15人の全員当選を通じて、住民の暮らしを守り、地域社会の再生を実現したい。
民 主 生活絡む政策中心
助信良平・県連幹事長 定数2以上の選挙区は福岡市博多区以外は擁立した。福岡、北九州両市長選での勝利や、知事選で独自候補を立てた流れを生かしたい。福祉や教育など生活に直結した政策を中心に訴え、現在の7議席の倍増を狙う。
共 産 税の無駄遣い改善
渡辺孝雄・県委員会書記長 「政治を変えたい」という皆さんの願いをかなえるためにも、全員当選を目指す。住民税増税や大型開発など、税金の無駄遣いを進めてきた自民、公明、民主、社民の「オール与党」では、政治は変わらない。
農政連 知事選と絡め運動
三田村統之・委員長 公認5人、推薦45人の全員当選が目標。これまで通り、知事選と一緒に戦いを進める。都市圏の消費者に向けた運動の展開も大事だ。安全・安心の視点に立った農産物生産や、農に関する国の政策改革を定着させたい。
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