北山被告は05年5月27日朝、北区内の2階建て文化住宅の1階自室の布団などにライターで火をつけ、同住宅を全焼させたとして逮捕された。この火災で焼け跡から男女2人の遺体が見つかった。
北山被告は府警の調べに「給料を下げられ、イライラして火をつけた」と放火を認めたとして起訴された。弁護側は、逮捕前に「ホットプレートの漏電が原因ではないか」と供述した北山被告が、捜査員の態度が怖くなり自白させられた、と主張していた。
杉田裁判長は供述調書の証拠採用申請を却下した公判で、「出火原因として漏電の可能性も残されているのに、刑事の勘のみに頼って男性の言い分に耳を貸さなかった」と指摘していた。
http://www.asahi.com/national/update/0330/OSK200703300098.html