両被告のほかに起訴された法人の代表として田村藤夫社長(67)も出廷した。田村社長は行為の実行はあったと認めたが、「産廃という認識はなかった」などと述べた。
公判で注目されるのは、(1)フェロシルトの産廃性の立証(2)両被告の「フェロシルトは産廃」との認識の立証(3)不法投棄はどこまで佐藤被告の「独断」によるものか、の3点。(1)、(2)については、捜査段階で両被告とも認めており、争いはないとみられる。
(3)については、同社側が問題発覚の当初から、不法投棄は「元副工場長の独断」と主張。当時工場長だった田村社長も、三重など4府県警合同捜査本部の任意聴取に対して、「元副工場長に任せていた」「産廃との認識はなかった」としてきた。一方、佐藤被告は「工場長に報告した」「取締役会に諮り、承認を得た」などと供述している。
http://www.asahi.com/national/update/0330/NGY200703300007.html