無投票当選の状況を地域別にみると、知事と議会の関係などによって変化が生まれている。山梨県議選では、1月の知事選で初当選した知事派が、敵対した自民系現職候補を標的に「刺客」候補を次々に擁立した影響もあり、前回2割近くあった無投票当選率が今回ゼロに。一方、衆参両院の選挙区選出議員を自民党で占め、民主党の勢力が弱い和歌山県は今回36.96%と、最も無投票当選率が高かった。
候補者の平均年齢は54.5歳で、40歳未満の割合は前回より2ポイント増えて10.5%。政党別では、自民党は32人減って1465人だったが、民主党は前回より8割、213人増やし、476人となった。女性は367人で、ほぼ前回並みに全体の9.7%を占めた。
指定市議選では、総定数983に対し1378人が立候補し、13人が無投票当選を決めた。女性は全体の18.1%で、ほぼ前回並みだった。