2007年03月30日(金) 16時59分
イラク撤退法案、米上院も可決 大統領は拒否の意向強調(朝日新聞)
米上院は29日の本会議で、08年3月末までにイラク駐留米軍を撤退させることを目標とする法案を賛成多数で可決した。下院は08年8月末までの撤退を求める法案を23日に可決しており、民主党主導の上下両院で撤退を求める意思が示された。ブッシュ大統領は29日、拒否権を行使する意向を改めて強調した。
上院の法案は、イラクなどでの戦費約920億ドル(約10兆8000億円)を盛り込んだ総額約1217億ドルの支出を認める一方で、成立から120日以内に撤退を開始し、来年3月末を撤退の目標とする付帯条項がついている。
今後、両院協議会で上下両院の法案を一本化する調整が図られた後、大統領に提出されるが、撤退の意思が示されれば、大統領が拒否権を行使するのは確実。その後、再び両院で調整する段取りとなる。
http://www.asahi.com/international/update/0330/008.html