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2007年03月30日(金) 00時00分

TBS交渉長期化も 楽天 東京新聞

 楽天は二十九日、東京都内で定時株主総会を開いた。三木谷浩史社長はTBSとの関係について「テレビとインターネットの融合を考え、ねばり強く強固な関係を築いていきたい」と述べ、資本提携に意欲を示した。同時に「中長期的な展望でやりたい」と説明、現状では提携交渉が長期化する可能性を示した。

 楽天はTBS株19%超を保有し、提携交渉を進めている。両社が交渉入りしてから一年四カ月近く経過したが、交渉の成果が具体化する見通しはついていない。

 株主から、TBSとの交渉についての質問が相次いだのに対し、三木谷社長は「テレビ局とは資本関係を結ばない、等距離外交というやり方もある」と述べながら、「中途半端な提携は意味がない」とも強調した。しかし、保有するTBS株の具体的な扱いについては、これまでどおり言及を避けた。

 一方、TBSは提携の前提条件として、楽天にTBS株を放出するよう求めている。今回、三木谷社長がTBS株を保有し続け、資本提携にこだわりを見せたことで、TBSが反発する可能性もありそうだ。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/kei/20070330/mng_____kei_____001.shtml