埼玉県警羽生署警備課の男性巡査長(27)が、捜査で押収した違法なわいせつDVDを、同様に押収した機械を使って複製し、上司ら2人に渡していたことが29日、わかった。
県警は、証拠物を不適切に取り扱った内規違反にあたるとして、巡査長らから事情を聞いている。DVDの中に児童ポルノが含まれていれば、児童買春・児童ポルノ禁止法(提供)に抵触する。
関係者によると、同署は今年2月、違法なわいせつDVDやビデオを制作、販売していた羽生市の業者を家宅捜索し、証拠品としてDVDやビデオテープのほか、DVDを複製する機械を押収した。巡査長は、この事件の捜査班の一員で、家宅捜索後、署内で、DVDのうち十数枚を業者から押収した機械を使って複製。3月上旬、上司ら2人に手渡したという。
調べに対し、巡査長は「上司らに頼まれて複製した」と話し、上司らは「自分で楽しむためにもらった」と話しているという。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070329i407.htm?from=main4