ガス田をめぐって首脳間で共同開発する方向で一致しているが、具体策を探る事務レベルの協議は難航。局長級協議の日程も、中国側が難色を示して延び延びになっていた。29日は外務省の佐々江賢一郎・アジア大洋州局長、望月晴文・資源エネルギー庁長官、胡正躍(フー・チョンユエ)中国外務省アジア局長らが出席したが、協議は約2時間にとどまった。
協議終了後、佐々江局長は「中国側から建設的な方向性を示す意見もあった」と述べたが、同省幹部は「意見の隔たりは、まだまだ大きい」と指摘。望月長官も「大変厳しい環境」と語った。
この日の協議では、来週後半に北京で技術専門家会合を開き、東シナ海の地下資源の構造などについて情報交換することでは合意した。