銀河「UGC05101」の想像図。ブラックホールがある中心部は高温だが、周辺は冷たいガスで覆われている=宇宙機構提供
宇宙機構の中川貴雄・教授らは、地球から5億5000万光年離れた銀河「UGC05101」に着目。放出エネルギーは太陽の1兆倍で、赤外線で見ると非常に明るいが、星間物質に遮られて中心の様子はこれまで、よくわからなかった。
「あかり」で観測したところ、高温の一酸化炭素ガスと、非常に冷たい水や氷のガスが見つかった。分析の結果、銀河全体は冷たいガスに覆われているが、中心部に太陽の100万倍の質量のブラックホールがあって、周辺の物質をのみ込む際にエネルギーを出して高温になっているらしいと推定した。
http://www.asahi.com/national/update/0328/TKY200703280333.html