その一方で、三木谷社長は、通信と放送が融合して両者の垣根がなくなっていくとの観点から、放送局との提携の意義については、改めて強調した。
楽天は05年10月、TBSの発行済み株式の19%超を保有し、経営統合を迫ったが、TBSの強い反発にあい、資本・業務提携交渉に切り替えた。だが、楽天側に株式売却を求めるTBSとの間で調整がつかず、現在に至るまで具体的な交渉成果を得られていない。
TBSは、同社の20%超の株式を保有する敵対的な「買収者グループ」に対抗するため、新たな買収防衛策導入を計画。楽天の動きを封じる色彩が濃い内容で、両社の交渉の行方が注目されている。