2007年03月29日(木) 20時59分
病気腎移植「残す道探るべき」 広島県医師会が見解(朝日新聞)
宇和島徳洲会病院(愛媛県宇和島市)の万波誠医師(66)らが実施した「病気腎」移植について、広島県医師会(碓井静照会長)は「脳死移植が少なく、生体移植に頼らざるをえない日本の移植事情を考えると第三の移植として残す道を探るべきだ」とする見解をまとめた。腎臓内科医の高杉敬久副会長の所感として近く会報に掲載する。日本医師会は病気腎移植を「厳に慎むべきだ」との考えを示しており、県医師会の独自見解は異例。
広島県内では、万波氏のグループの医師らが呉共済病院(呉市)で病気腎移植6件を実施。同医師会は地元医師会として見解を示す必要があるとして検討していた。
副会長の所感では、一連の病気腎移植について「移植ルールを無視し続けたこと、成績を世に問わなかったことは残念」と指摘。しかし、日本の移植事情を踏まえ、道を閉ざすべきでないとの考えを記している。
http://www.asahi.com/life/update/0329/013.html