スラユット首相はこの日、クーデターを主導したソンティ陸軍司令官ら国家安全保障評議会のメンバーと会談後に政治日程を発表した。同時に、一部で根強く流れる辞任説を明確に否定した。
ソンティ司令官は28日、バンコクで最近続いている反政府集会を抑え込むため「非常事態を宣言するよう政府に申し入れる」と話したが、首相は会見で「事態はそこまで至っていない」と否定。一方で「必要となればいつでも対応する」と混乱があれば強硬措置を取る方針を確認した。
バンコク都庁は29日、反政府集会の場所となっている王宮前広場について、来月5日まで、ステージの設置やスピーカーの使用禁止を決め、集会を事実上禁止した。
長年、政治活動の舞台となってきた王宮前広場でこうした禁止措置が取られるのは異例だ。