米国はチェコにMDのレーダー施設を、ポーランドに迎撃ミサイル基地を建設する計画。イランからのミサイルを念頭に置いていると説明しているが、ロシア側は「イランだけが対象とは思えない」「ロシアにとって安全保障上の脅威だ」などと強く反発し、米ロ関係が冷え込むきっかけとなっている。ロシア側はブッシュ大統領の申し入れを前向きに受け止めているという。
この日の電話会談は米側の呼びかけで行われ、イラン情勢などについても意見を交換した。一方、ロイター通信によると、米国家安全保障会議の報道官は、首脳間でMDは話題に上ったものの、ブッシュ大統領から詳細な協議について申し入れたことはないと説明しているという。