地元記者によると攻撃は27日夜に発生。警察署や政府機関、銀行の支店などに複数のロケット弾や迫撃弾が撃ち込まれ、兵士ら3人が死亡した。タンクでは26日、武装勢力のメンバーが男子高校を訪れ、アフガニスタンでの対米聖戦(ジハード)に加わるよう生徒を扇動。メンバー2人が警官に射殺されており、その報復とみられる。
襲撃には、タンクに隣接する部族地域・南ワジリスタン地区の武装勢力が加わっているといわれる。部族地域はパキスタンの法律が及ばない「無法地帯」で、外国人を含む武装勢力が潜伏。タリバーンや国際テロ組織アルカイダの影響力が強まっているとされる。
南ワジリスタン地区では19日から数日間、ウズベク人武装勢力と地元武装勢力の戦闘があり、100人以上が死亡している。