フジテレビ系の情報番組「発掘!あるある大事典2」の捏造(ねつぞう)問題で、番組を制作した関西テレビ放送(大阪市)の千草宗一郎社長(63)は29日、4月3日にも辞意表明する方針を固めた。
後任には関テレ内部からの起用を軸に調整を進めている。6月末の株主総会後の取締役会で正式に決める。
問題の発端となった「納豆のダイエット効果」など捏造8件を含む計16件の不適切な表現が判明したためで、2年にわたって問題番組の放送を防げなかったチェック体制の不備などの責任を取る。
後任社長については、筆頭株主でキー局のフジテレビからの招請などを模索したが、番組を全国放送した責任を問う声なども強いことから、難しい情勢だ。このため、関テレ内部からの昇格が有力とみられる。ただ、「あるある」に関与した役員が多く、調整は難航している。
千草社長は1969年に関西テレビに入社し、フジテレビ出身の出馬迪男(いづま・みちお)会長の後を受けて2005年6月、社長に就任した。
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20070329it06.htm