∞57人が立候補準備 無投票9選挙区か
統一地方選前半戦の県議選が30日、告示される。定数が削減され、前回より2議席減の44議席で争われる。選挙区も1減の19選挙区となった。28日現在で、計57人が立候補の準備を進めている。ほぼ半数の9選挙区で無投票になる見込み。共産を除く総与党態勢の中、各候補者とも県政の明確な争点を打ち出せず、議席確保に力を入れる。
議席が削減されたのは米沢市区と鶴岡市区で各1減。酒田市と飽海郡が合区され、定数は5となった。前回まで7市町村で構成した東田川郡区は、市町村合併の影響で庄内町、三川町だけとなり定数も3から1に減った。
最大会派の自民党県連は現職25人、新顔4人の計29人を公認。全選挙区に候補者を立てる。過去最少の前回(30人)を下回るが、当選後に自民党入りする可能性のある無所属の立候補予定者もいる。
民主党県連は前回、現職と新顔の2人を公認したが、今回は酒田市・飽海郡区の現職1人だけ。推薦は無所属の6人。夏の参院選での選挙協力をにらみ、山形市区で社民党との協力の成否も焦点になる。
公明党県本部は前回同様、現職1人が出る山形市区を最重点区として議席死守を狙う。浜四津敏子・党代表代行が告示直前に来県。支持母体の創価学会を中心に組織固めに力を入れる。
県政野党の共産党県委員会は現職1人、新顔2人の計3人が立つ。鶴岡市区の議席維持とともに、ともに激戦となっている山形市、酒田市・飽海郡両区で新顔を擁立。複数議席を狙う。
社民党県連合は鶴岡市区の現職1人、山形市区で現職、新顔各1人の計3人を公認。推薦は2人。過去最低だった前回の公認6人の半数となる。労組や個人後援会を中心に支持拡大に力を注ぐ。
無所属は計20人。前回より5人多い。新顔は19人と前回より2人多い。無所属新顔は2倍になる見込みで、世代交代が進みつつあることを示している。
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