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2007年03月29日(木) 00時00分

県議選あす告示朝日新聞

●県議選・選挙区情勢(下)●
 13選挙区57人準備

  県議選(定数47) が30日告示され、県内でも統一地方選が幕を開ける。市町村合併などで選挙区数が23から13に減ったものの、少なくともほぼ前回並みの57人が立候補する見込みだ。無投票当選を果たす候補者は前回19人だったが、今回はやや減りそう。選挙区でみると、半数近くの6選挙区にのぼる可能性がある。ただ、複数の選挙区で告示直前に立候補を目指す動きもあり、情勢は流動的だ。

  定数は前回より3減った。党公認の内訳は自民31人、民主4人、共産3人、公明2人、社民2人。残り15人が無所属。

  前回の投票率は過去最低の50・62%を記録した。藤山薫・県選管委員長は「暮らしに深くかかわる県政に直接参加する貴重な機会。候補者の政策や人物などをよく見極めて、ぜひ投票してほしい」 と呼びかけている。

★大洲市・喜多郡★
  前回はいずれも1人区だった大洲市と喜多郡が合区された。喜多郡が地盤の自民現職の岡田志朗と、引退する自民の谷本永年の後継として大洲市が地盤の自民新顔、西田洋一が立候補を予定している。無投票の公算が大きいものの、別に無所属の新顔が出る動きもある。

★八幡浜市・西宇和郡区★
  合区になったが定数は2で変わらない。自民現職の清家俊蔵と無所属新顔の梶谷大治が立候補を予定している。清家は八幡浜市を中心に公民館単位での集会に力を入れる。梶谷は草の根型の運動で50回近くミニ集会を開き、選挙区を一巡した。無投票とみられているが、ほかに新顔の立候補も取りざたされている。

★西予市区★
  旧東宇和郡の4町に三瓶町が加わって西予市になり、定数は2から1になった。自民の池田忠幸が引退し、立候補を予定しているのは自民現職の薬師寺信義のみで、無投票の公算が大きい。

★宇和島市・北宇和郡区★
  宇和島市、北宇和郡の二つの旧選挙区が一緒になって初めての選挙。自民現職の仲田中一が勇退する一方、いずれも自民現職で宇和島市から中畑保一、北宇和郡から赤松泰伸と高山康人が立つ見込みのほか、返り咲きを狙う自民元職の毛利修三が立候補の準備を進めており、無投票の公算が大きい。

●現・新、町二分の争いか●
★南宇和郡区★
  町村合併で愛南町発足後初めての県議選。3選を目指す自民現職の猪野武典と無所属新顔で旧西海町長の中田広が立候補の準備を進めており、町を二分する一騎打ちとなりそうだ。

  猪野は県とのパイプ役や谷口長治・愛南町長との連携をアピールし、現職としての実績を強調。中田は町長として合併にこぎつけた経験などを基に、地域を覆う閉塞(へいそく) 感からの脱却を主張。旧町村の首長の支援も得て、激しい前哨戦を繰り広げている。

(文中氏名はいずれも敬称略)

http://mytown.asahi.com/ehime/news.php?k_id=39000000703290004