昨年立てた06年度計画における10年後(2015年)の販売電力量見通し9430億キロワット時を、9559億キロワット時に増やした。
販売電力量の年間平均伸び率は、気温補正後で0.9%。安定した需要見通しを反映して、各社は発電所や送変電設備を増強する計画をたてており、07年度の電力10社の設備投資予定額は前年比27%増の約2兆円となった。設備投資は93年度の約5兆円をピークに減少傾向だったが、06年度に5%増と反転したのに続き、07年度も増加する。
また、計画中の原子力発電所のうち、日本原子力発電の敦賀3、4号機は運転開始が2年間遅れる見込みとなった。耐震性を向上させるため。Jパワーの大間原発も同じ理由で、着工は当初計画から1年遅れることになったが、運転開始は初めの計画通りとしている。