山川不動尊として親しまれている結城市の大栄寺で28日、本尊の県指定文化財「木造不動明王座像」が30年ぶりに一般公開され、大勢の参拝客でにぎわった。
不動明王は室町時代の作とされるが、01年の再調査で鎌倉時代にさかのぼる可能性が指摘された。刀剣も失われるなど傷みが激しいため、昨年9月から1月末まで県や市などが補助して修理。毎月28日にある縁日にあわせて公開された。
58年、県文化財に指定された際に公開したのちは、本堂の裏手に収蔵庫が完成したのを記念して77年に公開しただけで、今後もいつ公開するかは未定という。縁日には屋台や植木、農具などを売る店が出て境内は人出で混雑した。
http://mytown.asahi.com/ibaraki/news.php?k_id=08000000703280010